国づくりは人づくり

 2003年8月29日にインドネシア・東ティモールに入り、9月4日に帰国しました。議会日程の合間を縫ってなんとかまとまった時間をつくり、短い期間ではありましたが、私の活動の原点である国際協力の現場に行くことができたことは、初心を忘れないためにも大変中身の濃い訪問でした。

 

 

 写真はこちらに掲載しています。

バリ島中部のプリアタン村にて。鶏と犬のやかましい鳴き声で早朝目が覚めると、きれいな花が咲いており、感動!

インドネシアの恩師に4年ぶりに再会!

 インドネシアを代表する世界的なリゾート観光地バリ島は、豊かな自然が広がり、農村では地域に根ざした芸能や文化が息づいています。

 そのバリ島中部のプリアタン村でゲストハウスを経営し、またガイドも務めるカレラン氏に4年ぶりに再会しました。インドネシアでの私の父親的存在であるカレラン氏と、次代を担う子ども・若者のためのスタディ・ツアーについて話し合いました。

 バリ島の豊かな自然、文化、芸能、そして人々とのふれあいを通して、日本の不登校児やひきこもりの若者の自信力・可能性を引き出すスタディ・ツアーを協働してぜひ実践しようと話が盛り上がり、この企画は現在進行中です。

ディリの様子。争乱の傷跡が生々しく残っている。

焼き討ちされた建物は再建の目途は立っていない。

東ティモールの若い世代とともに

 今回初めて訪問した東ティモールは、今世紀最初の独立国であると同時に、アジアの最貧国でもあり、現在大変厳しい状況下にあります。

 首都ディリでは、国立東ティモール大学、政府、国連、NGOなどを訪問し、東ティモールの抱える課題と国づくりに向けての支援のあり方について話し合いました。

 とりわけ、東ティモール大学の学生たちとの議論は大変有意義なものでした。東ティモールの未来を担う若者世代の国づくりにかける夢や熱い情熱が強く伝わってきました。そんな彼らを応援したいという思いとともに、一方で自分も日本でがんばらねばという強い気持ちを持ちました。

海岸に打ち上げられた魚介類を拾う人々。

NGOオイスカ研修所にて。

自治体の資源を活かした国際協力を!

 日本も現地で積極的に支援活動を行い、政府、民間企業、NGOから派遣された人々がアクティブに活動しています。

 しかし他方で、日本政府と、現地で活動して地域住民との一定の信頼関係を築いたNGOとの連携が不十分なために、NGOが抱える人材やノウハウを十分に活用しきれていない点が今後の課題でもあります。

 日本政府による支援と同時に、地域と密着した自治体の資源(学校・病院・警察などの人材、ノウハウ)を活用した支援活動が効果的な分野も数多くあると思います。

日本の国際協力NGO・

オイスカ(OISCA)を訪問!

マングローブの苗木。「海のゆりかご」といわれるマングローブの森を植林によって再生することで魚も集まり、東ティモールの人々に大きな恩恵を与える。

東ティモールでは乾燥した赤茶色の荒野が広がる。

写真は開墾前の荒地。アカシヤ系の木々が多い。

 

土地は痩せているが、適正な農業技術により、さまざまな農作物が育つ。

「国際都市ヨコハマ」が積極的に国際協力を!

 横浜には、アジア・太平洋地区の都市問題を解決するためのネットワークとして、横浜市が会長を務めるシティネットの事務局があり、横浜市もシティネットと連携して、活発な国際協力を進めています。

 また、横浜にはシティネット以外にも、ITTOや国連食糧農業機関などの国際機関や、JICA横浜国際センターが事務所を構えています。いずれの機関も世界の持続可能な発展のために地球規模で活動している国際機関です。

 人材やノウハウといった豊富な資源を持つ「国際都市・横浜」。さまざまな能力を持つ横浜市の職員が、これらの国際機関との連携で、国際協力ができるしくみを創ることができれば、横浜市にとってもさまざまな効果が期待できますし、結果としてアジアにおける横浜市のプレゼンスを高めることにもつながります。

 今後も横浜の資源・人材を活用した国際協力のあり方についても取り組んでいきたいと思っています。

国立東ティモール大学ヘラキャンパスを訪問。

JICAの支援により整備されている。

工学部の研修施設。パソコンなどさまざまなところに日本国旗のシールが貼ってある。5億円を投じて整備をされたが、「これだけ?」という印象も。

1999年争乱の傷跡が残っている。